居酒屋の集客力を高める考え方【地域一番店を実現】

個人で居酒屋を経営されている方で集客力が上がらず悩まれている方へ向けた記事です。

居酒屋の強みを活かした店作りを基本に集客力を高め、地域一番店を実現するための考え方やアイデアについて解説します。

居酒屋の集客力UP①:腕に自信があれば看板とPOPの見直しで集客力アップ

こちらは大げさな表現ではなく、それだけで経営されている居酒屋の集客力は高まります。

恐らく現状居酒屋の集客力が低いのは、入店がしずらいからです。

お客さまの心理を一言で表現すると下記の通りです。

この居酒屋はどんな料理をいくらで飲み食いできるのか

それを丁寧に説明してあげれば居酒屋の集客力は上がります。

居酒屋の店頭で派手にPRをしたくないという方もいます。
その場合、最低限店名くらいは掲出しましょう。
それと同時に、SNSやGoogleマイビジネスにて価格やメニュー内容を掲出します。うるさいくらいの打ち出しをすれば次第に居酒屋の集客力は高まります。

それと、これだけは絶対に食べてほしいという商品や下記のような季節メニューのアピールはぜひ強めに。

今の時代、入店前に居酒屋など、お店のことを検索するのは当たり前の時代です。
入店したいと思わせる商品をしっかりPRし集客力を高めましょう。

季節メニューをSNSやGoogleにて徹底的にPRし居酒屋の集客力UP

たけのこの煮つけが、出来上がりました

うどの酢みそ和えが今の時期はおすすめですよ

タラの芽の天ぷら 国産レモン塩添えをご用意しています

真牡蠣のコンフィを作ってみました

ただ本来は、居酒屋の店頭に看板などを掲出し、シズル感のあるイメージのイラストや画像を掲出したいところです。その方が集客力の即効性は圧倒的に高まるからです。

居酒屋の看板を見たお客様が店頭で立ち止まり、入ってみたいと思わせれば集客力が上がります。

要するに通行人の心理的な欲求を満たし、入店率を高めることで居酒屋の集客力を上げるのです。

AIDMA(アイドマ)理論をベースに居酒屋の集客力を高める流れ

AIDMA(アイドマ)理論をベースに表現方法など、具体的な戦術を打ち出します。

AIDMA理論に関する画像データ
Attention :
『ん??居酒屋か?』と、まずは飲食店の存在を気づかせ、視覚、聴覚、嗅覚を刺激する仕掛けづくり
Interest:
『この居酒屋、何か気になるな?』と、関心を引く看板やPOPづくり
Desire:
『この居酒屋、食べたいものがあるなぁ』と、興味を持たせるための提案
Memory:
『今度この居酒屋へ行こうかなぁ』と、記憶に残るコピーや内容
Action:
『よし、勇気をもって入店てみよう!』と、最後の一押しを促す仕掛けづくり

最終的に、通行人が居酒屋などの飲食店へ入店する流れを意図的に作り上げ集客力を上げます。

上記を満たせばお客さまの入店率はグッと高まり居酒屋の集客力は上がります。
そして、最近ではActionを挟んでS+Sが付け加えられます。Search(検索)Share(共有)です。

居酒屋の集客力を高めるために、店舗力を磨くのは当たり前、さらにそのための仕組みを作りましょう。

居酒屋の集客力UP②:腕に自信が無ければ商品構成とウリ商品を見直す

こちらについては、居酒屋の立て直しに少し時間が掛かります。理由は集客力を上げるためのプロセスが長くなるからです。

ターゲット(お客様)の再選定、メニュー企画開発、店頭店内のPOPの見直しなど、居酒屋の集客力アップのために実施すべきことが多岐に渡るからです。

その中で今回は商品構成とウリ商品の見直しに焦点を絞り解説します。

居酒屋の集客力を上げる商品構成のポイント

商品構成ですが、あなたの居酒屋に何を求めてお客様が来店されているのかをイメージするところから始めます。

POSにてデータを確認出来るようであれば、出数を一覧表にして分析してみましょう。
あなたの居酒屋で、【売りたいもの】と【売れているもの】に開きがあれば、そこが集客力が上がらない原因かもしれません。

非常に大袈裟な言い方をすれば、【居酒屋で焼鳥を売りたいと考え品揃えを一番多くしているにも関わらず、刺し身が一番売れている】ため集客力が上がらない可能性があります。

それと参考までに飲食店や居酒屋における品数に関しての考え方をご紹介します。

居酒屋の品数に関する基本的な考え方

30から50品目 専門業態の品数
15品目 居酒屋の主力カテゴリーと言える品数
7品目 居酒屋メニューの1カテゴリーを形成できる品数
3品目 居酒屋メニューでお客様に選択の余地を与えられる品数
1品目 超パワーアイテムの品数(単価2倍の超目玉商品)

上記が集客力を高める居酒屋における品数の考え方です。

但し、この構成を見直すだけでは集客力は上がりません。

やはり居酒屋のウリ商品、リピートに繋がる圧倒的なお値打ち感で集客力のあるアイテムが必要です。

居酒屋の集客力を高めるウリ商品(集客商品)開発のポイント

例えば、昨今餃子をウリ商品(集客商品)にする業態が増えていますが、東京の蒲田にある餃子が有名な中華料理屋さんへ行くことがあります。

ここは集客力が高く常に繁盛しています。しかしながら、全てのメニューが美味しいと思いきや、担々麺を注文すると作り手により、塩味、スープの濃度や粘度が大幅に変わります。

その度にがっかりするのですが、その中華料理屋さんのことは記憶に残ります。そしてまた足を運ぼうと感じます。

理由は、そこの餃子を食べたいからです。

先ほどの担々麺の質の低さよりも餃子の質の高さの方が記憶に残っているということが彼らの集客力に繋がっている好例です。

この考え方を居酒屋の集客力アップにも応用します。

居酒屋の集客力をアップさせるウリ商品(集客商品)の作り方

ウリ商品に関すて図解にて説明

顧客が集まるウリ商品(集客商品) =

既存商品 x 新たな性質(盛り付け/量/味付け+価格帯/名称/見せ方)

お客様に注文される既存商品に新たな性質を加え、ウリ商品(集客商品)に変えていくイメージです。

例えば、アメリカ人が好んで食べていた薄手のパンケーキを、日本人好みのふわふわ、しっとりのスフレタイプに変え集客力のあるウリ商品(集客商品)に変化させた好例だと思います。

居酒屋の料理メニューであれば、国産若鳥の半身揚げや黒豚あらびきシュウマイなど、一目みてわっと驚くインパクトで記憶に残るボリューム感、そして味の複雑さやリーズナブルな価格などをベースに集客力のあるウリ商品を開発していきます。

これが居酒屋の集客力を高めリピートに繋げる考え方です。

もちろんアルコールなどのドリンクメニューの商品開発も居酒屋にとって生命線ですので必須事項です。

レモンサワーひとつ取っても、色々な提供方法があります。スライスやくし切りにしたレモンを凍らせ、氷のかわりしたものや、キンミヤ焼酎を冷凍させたものに生レモンを絞らせたり、など工夫を凝らしながら商品化し、居酒屋の集客力高めるために細かなこだわりを追加していきます。

居酒屋の集客力UP③:立地次第で時間帯のターゲットを変える

周辺に住居が多い立地の場合、少しオシャレな居酒屋へ子連れの主婦が飲みにくるシーンがあります。

その場合、スフレパンケーキやかき氷などの商品を用意し、子供連れでも飲めるシーンを演出し居酒屋の集客力を高めます。

もちろん、夕方以降にその客層の来店は激減しますので、時間帯ごとに店頭のPOPやポスターを居酒屋用に入れ替える必要があります。

店舗型の商売をする場合、固定費率を下げ、収益性を高めるためには一日の営業時間を長くとることも選択肢の一つだと考えます。

プロントコーポレーションが時間帯ごとにコンセプトを変え、三毛作(モーニング、ランチ、ディナー)で経営されています。

さすがに現状の居酒屋の集客力を高めるためでも、そこまでの費用は掛けられないかもしれません。

その場合、時間帯によりメニューの品揃えを増やす、もしくは少しだけ品揃えを変更し、時間帯ごとのターゲットに合わせたメニューPOPを打ち出すことで、居酒屋の集客力を高めることは可能です。

単価の取れる居酒屋でランチメニュー一辺倒にしてしまうと客単価が上がらず、集客力に見合う売上が取れないため人時売上高も低下します。

そのため集客力アップと同時に客単価の確保を考慮したメニュー構成も検討していべきだと考えます。

居酒屋の人時売上高に関する記事はこちら

飲食店の人時売上高の説明に使用している画像データ

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まとめ ~居酒屋の集客力アップを図る考え方3点 【地域一番店を実現】~

もしも経営されている居酒屋で上記のことを実施されていないようでしたら、まだまだ集客力は上がります。

そして、近隣に競合の居酒屋やその他の飲食店が開業し、集客力が弱くなったなど、様々な要因で売上は低下します。

しかしながら、仮にお店が地域一番店であれば一時的な集客力の低下はあるものの、数週間後にはもとの集客力に戻るはずです。

もしも数週間が経過して、居酒屋の集客力が回復しないようでしたら、解説した内容に沿って一度お店を分析された方が良いと思います。

居酒屋業態は比較的客単価を上げやすく、売り方次第では集客力を一気に上げることが出来る非常に面白い業態ですので、ぜひ地域一番店を目指すためのノウハウをご活用頂けれたら幸いです。

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